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赤ちゃんの歯について
みなさまこんにちは!
多摩区の生田駅前歯科・矯正歯科 歯科助手・中村です。今回は赤ちゃんの歯についてお話したいと思います。
私も子育てをしていく中で、赤ちゃんの歯について相談できるところがなく、
赤ちゃんが初めての歯科で泣いてしまったらどうしよう…と不安になっていました。
生えたてだからまだいいかな?と思わず、小さなうちから歯科に来て、
歯科に慣れてもらえたら嬉しいです!【赤ちゃんの歯の生えはじめ】
歯の生え始めの時期は個人差がありますが、だいたい生後6ヶ月〜9ヶ月頃が一般的です。
多くの子がまず下の前歯2本が生えてきて、次に上の前歯が生えてきます。
歯が生えてくるころは歯茎がむず痒くなり、よだれも増え、機嫌が悪くなる事もあります。
おしゃぶりや哺乳瓶の吸い口などを噛まれ、買い替える…なんて苦い思い出があります^^;
このむず痒さの緩和のため、「歯がため」などをご準備すると良いでしょう。
また、生え始めには1年程度幅がありますので、生え始めが遅かったり順番が前後でもあま
り気になさらずに、経過を見守りましょう。
1歳を過ぎても生えてこない場合は念のため、小児歯科での診察が可能ですのでご相談くだ
さいね。<乳歯の生える順番>
6ヶ月
下の前歯2本
10ヶ月
上の前歯2本生えて計4本になる
12ヶ月
さらに上下2本ずつ生えて計8本になる
1歳半頃
最初の奥歯が4本生えて、計12本になる2歳〜2歳半頃
前歯と奥歯の間の歯が生えて、計16本になる
奥歯が生え、計20本の乳歯が揃う
あくまでも目安なので、参考程度にご覧ください。
生え方や気になることはご相談ください!【赤ちゃんの歯磨きについて】
次に、赤ちゃんの歯磨きについてです。
何でもお口に入れたがる赤ちゃんですが、なぜか歯磨きはやってくれない…と悩むお母さん
も多いですよね。私もとても苦労しました^^;
『歯磨き=怖い』の方程式ができないように躍起になってしまい、ちゃんと磨いてほしい!
と、むりやり…となって歯磨き嫌・歯医者さん嫌い!になってしまわないようにしたいとこ
ろ。
まずは慣れてもらえるように歯磨き習慣を取り入れていきましょう。<虫歯になりやすくなる食習慣>
虫歯は食べ物や飲み物に含まれる糖質をエサにして作られる酸によってお口の中が酸性に傾
き、歯が溶けて穴が空いてしまう状態です。
よく、ママやパパから虫歯菌が移る…と言いますが、歯がない赤ちゃんは菌が定着しやすい
歯がないことと、唾液量が多いため守られています。
しかし、歯が生え、離乳食が進みおやつやジュースを口にすることも多くなってくると、大
人と同じように虫歯になりやすいお口になってしまいます。
そこで見直したいのが、食習慣。
ジュースやスポーツドリンクなどの糖質が多いべものや飲み物を控えるのはもちろん、『ダ
ラダラ食べ』はさせないようにしましょう。また、食事と食事の間は2時間以上開けること
も大切です。
唾液は糖質によって酸性に傾いた口内を中性に整え、酸で溶けた歯を修復する役割がありま
す。
唾液の分泌は食事中が一番多く、安静時は少ないため、口内環境をもとに戻すには時間がか
かります。そこで『ダラダラ食べ』をすると唾液の働きで口内が中性に戻る前に再び酸性に傾いてしま
うため、虫歯リスクが高くなってしまいます。
もちろん、赤ちゃんだけでなく大人も同じですので、間食には気をつけていきたいですね!<歯が生える前からの歯磨き>
・歯磨き遊び
赤ちゃんは何でも口に入れて「これは何だ?」と確かめていますが、硬い歯ブラシを入れら
れると抵抗を感じてしまいます。そこで、実践して欲しいのが、歯が生える前からの歯磨き
遊びです。
赤ちゃんの機嫌が良い時に、手遊び歌やくすぐり遊びなどを行いながらお口まわりを優しく
触ってあげましょう。行うときはママは脚を伸ばして座って足と足の間に赤ちゃんを寝かせ
てあげて遊んでもスキンシップになって良いですよ。
慣れてきたら歯がためなどお口に入れても良いやわかめのおもちゃなどで遊ばせながらお口
の感覚を刺激してあげましょう。・下の前歯が生えてからのガーゼ磨き
最初に生えてくる下の前歯に近くには唾液腺があり、唾液が常に流れているので比較的虫歯
の心配が少ないです。
指やおもちゃの刺激に慣れてきたら、離乳食後に水で濡らしたガーゼで乳歯を優しく拭いて
あげましょう。・上の前歯は汚れがつきやすい
上の前歯はおっぱいや哺乳瓶の吸い口が当たり、汚れが付きやすい場所です。
特に就寝時の授乳は虫歯になりやすくなってしまうため、授乳後は湯冷しを飲ませてお口を
さっぱりさせてあげましょう。
上の歯が生え始めたらガーゼで上唇と上の歯の間にたまったミルクを優しく拭き取ります。
歯と歯の間に隙間が無い場合は虫歯になりやすいので歯磨きを始めましょう。歯磨き粉はな
くても良いのでお水だけつけて当ててください。
また、歯ブラシに慣れてもらうために、仕上げ磨き前にトレーニング歯ブラシを持たせて噛
んで遊ばせても良いでしょう。
奥歯が生えてきたら、仕上げ磨きの習慣を!
だんだんと唾液量が減ってきて虫歯リスクが上がってきます。もちろんお子様が自分で磨くことも大切ですが、仕上げ磨きがとても大切です。
特に就寝前の仕上げ磨きは必須です。就寝時は唾液分泌が少ないので虫歯菌が最も力を発揮
します。
また、奥歯の噛み合わせ面の窪みにも食べかすが残っていたり、乳歯は小さい為に歯と歯の
間に挟まりやすいです。
どうしても暴れてしまい磨けない場合は、足の間に寝かせたお子様の肩に脚を乗せると頭も
固定され動けませんので、磨き切るまで頑張ってもらいましょう。
頑張ってくれたら、きちんと褒めてあげて虫歯菌退治できたよ!と教えてあげましょう。<最後に>
当院では現在毎週水曜日に小児歯科専門医の診察が可能です。
ご心配事がございましたら当院までご相談ください。
小さなうちからの予防が大切です!ご自宅でのセルフケアのご相談もお気軽にどうぞ。生田駅前歯科・矯正歯科
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