• 歯の構造と虫歯について

    こんにちは!

    生田駅前歯科の歯科医師の佐藤礼志です。

    中秋の名月に夢中で月を見てたら、電信柱に体を強打しました。何かに夢中になるとついつい、周りが見えなくなってしまうタイプです。

    さてもう10月半ばになりますね。ちなみに10月は旧暦で神無月と呼びます。

    10月には全国の八百万の神々が出雲大社に集まり、いろいろなことを会議したりするという言い伝えが平安時代にあったそうです。

    だから、島根県・出雲地方では古くから神無月を神在月(かみありづき)と呼んでいます。

    そこでは、人が計り知ることのできない「神事」が話し合われると言われています。

    来年の収穫や人の縁は神事なので、「どこどこの誰と誰を夫婦にしよう」といった相談も行われるみたいです。

    神様が集まるなら、その他の地方は神様が留守になっちゃうの?とおもいますが、その心配はないみたいです。

    というのも、出雲に参集される神様は、山野や河川などに住む「国津神(くにつかみ)」といわれています。だから大体の神社には神様はいるんです。

    さて、前置きがすごーく長くなってしまったため、戻るボタンを押してしまった方もいるかもしれませんが、そろそろ虫歯について、説明していきますね笑

    1.歯の構造について

    2.虫歯の状態について

    3.痛みの原因について

    この順で説明していきます!

    [歯の構造]

    これが模式図になります。

    外側の白い部分がエナメル質

    その内側にあるクリーム色の部分が象牙質

    1番内側の赤い部分は歯髄、よく神経と呼ばれるところです。

    大事なポイントは象牙質と歯髄、ここが痛みを感じるということです。

    エナメル質は痛みを感じません。

    [虫歯の状態について]

    虫歯はその深さから1から4に分類されます。

    英語ではcariesというので、表記するときはC1からC4と表記されます。

    図を用いてみてみましょう!

    [C1]

    虫歯がエナメル質のみに広がっている状態です。黒く見え始めるのはここからで、この状態の時はほとんど痛みを感じません。

    [C2]

    C2は虫歯が象牙質まで広がっている状態です。

    この状態は普段は痛みを感じませんが、冷たいものを飲んだ時や硬いものを噛んだ時、甘いものを食べたときに痛みを感じることがあります。なにかによって誘発されて起こる痛みは誘発痛と呼ばれます。

    [C3]

    C3は虫歯が神経まで広がっている状態を指します。

    ここまでくると非常に強い痛みを感じます。何もしなくてもジンジンと眠れないほどの痛みが認められ、鎮痛剤が効かないこともしばしばです。

    人生で感じる痛みの中でトップレベルだと揶揄されることもあります。

    この痛みを止めるには神経を取るほかない状況になります。

    [C4]

    C4は虫歯が神経を蝕み、神経を腐らせてしまっている状態です。

    神経はもう機能していないため、痛みはありません。

    この状態になってしまうと歯を抜く以外の選択肢がなくなってしまいます。

    虫歯についての説明はここまでです。

    [痛みの原因について]

    さて、読んでいただければわかりますが

    結論です。虫歯は「象牙質」さらには「歯髄」まで達すると、痛みを生じます。

    つまり、痛みを生じるほど虫歯を放置してしまうと、歯を大きく削らないといけなかったり、はたまた、神経を抜かないといけなくなったり取り返しのつかない状態になってしまいます。

    虫歯は痛くなってから処置をして欲しいと考えている方もちらほらいるように感じますが、痛くなる前に処置をした方が良いことと、そもそものお話ですが、最初からない方が良いということも周知の事実です。

    もし、何か不安なことや気になることがあれば、気軽に当院までご連絡くださいね!

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