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歯ブラシの選び方と歯磨き粉の成分について
こんにちは。川崎市多摩区の生田駅前歯科・矯正歯科 歯科衛生士の山下です。
今回は歯ブラシの選び方と歯磨き粉の成分についてお話いたします。〈自分に合った歯ブラシを選ぼう〉
効果的なブラッシングには対象者のライフステージに合わせただけ
の画一的な内容ではなくその対象者のブラッシング状況に応じた口 腔内環境の改善を目指して個人のブラッシングスキルを補うことの できる刷毛部の形態や毛の硬さを満たした歯ブラシをさまざまな環 境(歯科医院専売・市販)から選択・ 正しいブラッシングをすることが求められます。
たとえば、歯周病の方には、 歯周ポケットのプラークコントロールや歯磨き粉の薬用成分を歯周 ポケットに行き渡らせることが重要です。また、 歯ブラシの毛の先端を細くした極細の毛束が有効です。
またブラッシング圧の弱い高齢者には[かため(H)] で刷毛部のやや大きい歯ブラシを使用してもらうのもおススメです 。
毛の硬さは歯茎の状態が悪くなる程[ふつう(M)]から[やわらかめ(S)]に代えることが多く、 また歯肉炎などにより歯茎くら出血がある場合には、[ やわらかめ]の歯ブラシで丁寧にブラッシングを行い、 症状が改善されれば[ふつう]に代えていくことが大切です。
しかし、 歯ブラシだけでは口腔内の全てのプラークを除去することはできま せん。
特に歯ブラシの毛先が届きにくい歯間部の清掃は虫歯や歯周病の予 防において重要ですがデンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的清 掃器具を使用している者の割合はまだ少ないのが現状です。
口腔内の状態は多種多様であり、年齢や生活習慣、 疾患によって変化していくので、 それらに適応した清掃器具を選択する事も重要です。 【自分に合った歯磨き粉を選ぼう】
歯周病の方に効果のある歯磨き粉の成分には殺菌剤(
クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、 塩化セチルピリジニウム、トリクロサンなど)、酵素( デキストラナーゼ)があります。
虫歯予防にはフッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)、殺菌剤( 歯周病予防成分と同じ)
また、知覚過敏の抑制には乳酸アルミニウム、硝酸カリウムなどがあり、歯石の沈着予防にはポリリン酸ナトリウム、 ピロリン酸ナトリウムなどが効果的です。
ブラッシング方法などは専門の歯科医師、歯科衛生の指導により正しい方法をを身に付けることができますの でお気軽にお声掛け下さい。
メンテナンスに来院される事もとても重要ですがまずはご自身でのセルフケアが口腔内の環境を整える上でとても大切なことですので 正しいセルフケアを一緒に学びましょう。
メンテナンス時に細かいところの手助けが一緒にできると嬉しいです。
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