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食生活の変化とお口の健康
皆さまこんにちは。
川崎市多摩区にある生田駅前歯科・矯正歯科の歯科助手佐藤です。
以前こちらのブログで「噛む力が健康を作る」というテーマでお話をさせていただきました。
簡単におさらいしますと、食事をよく噛んで食べる事で唾液が充分に分泌され、 それが虫歯や歯周病予防に繋がります。
そして、しっかり噛むためには食事のなかに噛みごたえのある食品を取り入 れましょうという内容でした。
今回も噛むことと生きることの密接な関係性について、もう少し詳しくご紹介をいたします。 ヒトの歯が何本あるか知っていますか?
ヒトの歯は、親知らずまで入れて32本あります。
これを歯の役割によって分担すると、
・野菜を噛み切る切歯(前歯)が8本
・肉を引き裂く犬歯が4本
・穀物をすり潰す臼歯が20本このような構成です。
食事はこの比率に従って、野菜2割、肉1割、穀物5割で摂取する
のが本来のヒトの食性です。
しかし現代の日本人はお米の摂取量が減り、 肉や油脂を多く摂りすぎていると言われています。
生活習慣病とその予備軍が増加する一方で、 主食を極端に減らす糖質制限ダイエットが短期間で効果が高いダイ エット法として根強い人気です。
本来の食性から著しく離れた食生活は、 いずれお口の健康にも影響してしまうかもしれません。 経済発展と虫歯の増加
1970〜1980年代、
高度な経済発展を遂げた時期の日本人には虫歯が非常に多かったの をご存じでしょうか?
原因のひとつとして、食の洋風化と噛む回数の減少が挙げられます。
以前のブログでもご紹介した”軟らか食”であるファストフードを はじめとしたパン食が身近なものとなった事や、 バリバリと仕事をこなす所謂企業戦士が多かった時代。
きっとよく噛んで食事を摂る事までままならなかったのではないで しょうか。 (余談ですが、当時の歯科医院の治療はほとんどが先着順。
連日治療希望の列ができ、長いときには2時間待ちになることもあ ったそうです。 今は手軽に予約ができる便利な時代になりましたね♪) “噛む”を意識して食事を楽しみましょう
・ヒトの歯にはそれぞれ役割がある
・食事内容の急激な変化はお口の健康に影響する今回はこちら二点についてのお話でした。
世界中の食品が手軽に食べられる豊かな時代。
今は歯に優しいお菓子も高機能なオーラルケア製品も充実していま す。そんな中、 お口の健康という視点から日本人の食事の原点を見直してみるきっ かけになりましたら幸いです。 食事内容を見直すだけでも虫歯や歯周病の進行は防ぐことができま す。 お一人で難しい部分や不安なことがございましたら、
ぜひ当院でお手伝いさせてくださいね! 生田駅前歯科・矯正歯科 佐藤
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