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歯医者さんの接着剤についての説明
こんにちは。
多摩区にある生田駅前歯科・矯正歯科、歯科医師の佐藤です。
6月に差し掛かってきて、梅雨入りも果たしましたね。これからの夏が待ち遠しい反面、ジメジメした1ヶ月は少しテンシ ョンが下がります。
せっかく髪の毛をセットしてもら湿気で崩れてしまうし、 べとべとして気持ちが悪かったりします。
ただ、雨が多い時期はレインブーツを履く機会が増えるため、僕としてはそんな中でもささやかな楽しみがあります。
足を雨から守ってくれるし、 普段履かない靴を履くととても気分が上がります。
そんなこんなで、今日は歯医者さんの接着剤について説明します!
こんな内容普段目にすることがないと思います。興味があればぜひ最後まで目を通してください。 歯科用接着剤って何?
そもそもこの接着剤は詰め物、被せ物、
矯正のブラケットの接着に至るまで多くの種類のものを歯とくっつ ける役割があります。 ※矯正のブラケット
この四角い部分を指します。
そもそも口の中の環境は接着剤からしてみたらとても過酷な環境です。接着剤には不利な要素が多いのです。
たとえば、唾液、熱いもの、冷たいもの、酸味の強いものも絶え間なく、容赦なくどんどん入ってきます。
さらに、絶え間なく上下の歯同士が60kg程度の力で接触します 。
とても過酷な環境に置かれているにも関わらず、僕たちが作るものは削られた歯の上に被せられ、 何年間もその状態を維持します。
これは考えてみれば凄いことなんです。
接着剤でつけたものが、その後何年間も、過酷な環境で保ち続けるような状況って他の例ではそんなに思いつ かないと思います。
特に最近の接着性レジンセメントと呼ばれる新しいセメントに関しては目を見張るほどの力があります。(以下接着剤はセメントとし ます。) なぜ、そう簡単には取れないの?
それは前処理と呼ばれる接着前に行う処理を行なっているからです
。
この前処理こそ非常に大切です。
歯の上にいきなりセメントを乗せても接着力はそこまで強く出ませ ん。
歯にはリン酸と呼ばれる強酸で表面に細かい凸凹を作ります。
その凸凹内にセメントが細かく侵入してタグと呼ばれる構造をつく り、つよい食いつきが生まれます。
そして歯に接着させるものにも前処理を行うことで、歯とそれの両方の両者の仲立ちをし、 両者を強力に結合させることができます。
金属やセラミックなどそれぞれの材料に対するベストな仲立ちが存在し、私たちはそれを使い分けています。
このように接着剤一つとっても私たちは患者様が楽しく食事ができるよう、厳選しています。
なにか、気になることがあれば気軽にお尋ねください!
ではまた!!生田駅前歯科・矯正歯科 佐藤
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