• 歯ブラシの選び方と歯磨き粉の成分について

    こんにちは。川崎市多摩区の生田駅前歯科・矯正歯科 歯科衛生士の山下です。
    今回は歯ブラシの選び方と歯磨き粉の成分についてお話いたします。

    〈自分に合った歯ブラシを選ぼう〉

    効果的なブラッシングには対象者のライフステージに合わせただけの画一的な内容ではなくその対象者のブラッシング状況に応じた口腔内環境の改善を目指して個人のブラッシングスキルを補うことのできる刷毛部の形態や毛の硬さを満たした歯ブラシをさまざまな環境(歯科医院専売・市販)から選択・正しいブラッシングをすることが求められます。
    たとえば、歯周病の方には、歯周ポケットのプラークコントロールや歯磨き粉の薬用成分を歯周ポケットに行き渡らせることが重要です。また、歯ブラシの毛の先端を細くした極細の毛束が有効です。
    またブラッシング圧の弱い高齢者には[かため(H)]で刷毛部のやや大きい歯ブラシを使用してもらうのもおススメです
    毛の硬さは歯茎の状態が悪くなる程[ふつう(M)]から[やわらかめ(S)]に代えることが多く、また歯肉炎などにより歯茎くら出血がある場合には、[やわらかめ]の歯ブラシで丁寧にブラッシングを行い、症状が改善されれば[ふつう]に代えていくことが大切です。
    しかし、歯ブラシだけでは口腔内の全てのプラークを除去することはできません。
    特に歯ブラシの毛先が届きにくい歯間部の清掃は虫歯や歯周病の予防において重要ですがデンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的清掃器具を使用している者の割合はまだ少ないのが現状です。
    口腔内の状態は多種多様であり、年齢や生活習慣、疾患によって変化していくので、それらに適応した清掃器具を選択する事も重要です。

    【自分に合った歯磨き粉を選ぼう】

    歯周病の方に効果のある歯磨き粉の成分には殺菌剤(クロルヘキシジン塩類、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、トリクロサンなど)、酵素(デキストラナーゼ)があります。
    虫歯予防にはフッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム)、殺菌剤(歯周病予防成分と同じ)
    また、知覚過敏の抑制には乳酸アルミニウム、硝酸カリウムなどがあり、歯石の沈着予防にはポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどが効果的です。
    ブラッシング方法などは専門の歯科医師、歯科衛生の指導により正しい方法をを身に付けることができますのでお気軽にお声掛け下さい。
    メンテナンスに来院される事もとても重要ですがまずはご自身でのセルフケアが口腔内の環境を整える上でとても大切なことですので正しいセルフケアを一緒に学びましょう。
    メンテナンス時に細かいところの手助けが一緒にできると嬉しいです

  • フッ化物の応用

    みなさまこんにちは。多摩区にある生田駅前歯科・矯正歯科 歯科衛生士の中溝です。
    『フッ素』を聞いた事あったり、ご存知の方多くいらっしゃると思います。本来は『フッ化物』といい、薬効成分として歯磨き粉や洗口液などに加えられている物質で、日本で市販されている歯磨き粉の91%は『フッ化物』が配合されています。今回は『フッ化物』についてお話しさせて頂きます。

    【フッ化物とは】

    フッ化物とフッ素って何が違うの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、フッ素とはフッ化物の中に含まれる元素のことです。フッ素は人体において必須な微量元素であり、歯や骨をつくる石灰化には欠かせない物質です。そこから、巷ではよく『フッ素』と呼ばれているのではと考えます。歯にフッ化物を使用することにより、

    ・歯質の強化作用
    ・むし歯菌の活動抑制作用
    ・再石灰化の促進作用

    の効果が期待できます。まとめると、むし歯予防に効果的です。これを聞くとなんとなくフッ化物っていい成分なんだなぁと感じますよね。ではこの上記3つの作用について詳しくお話しさせて頂きます。

    【フッ化物によるむし歯予防効果】

    1.歯質の強化作用
    フッ化物が歯に作用すると、歯質はフルオロアパタイトという非常に安定した結晶構造を持つようになり、歯質は強化され酸に強いむし歯になりにくい歯になります。

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    2.むし歯菌の活動抑制作用
    虫歯菌(歯垢)の出す酵素によって酸が作られる過程をブロックしたりフッ化物自身抗菌作用を示します。

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    3. 再石灰化の促進作用
    唾液中のカルシウムやりん酸を歯にくっつけてくれます。この作用により初期の虫歯は治ることがあります。

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    【フッ化物の応用方法】

    応用の仕方や、日常でどのように使用すればいいのか紹介させて頂きます。

    1.フッ化物塗布(歯科医院にて行う方法)
    歯に直接フッ素を作用させる方法で、歯科医師や歯科衛生士など専門家が直接行うフッ化物応用法です。乳歯や永久歯の生え初めの時期に年3~4回程度塗布を繰り返すことで高い虫歯予防効果が得られています

    2.フッ化物洗口
    歯の表面にフッ素イオンを作用させることをねらいとした応用法です。学校などの施設で集団応用された場合、公衆衛生的に優れた効果を挙げています。集団応用は個人応用より高い効果が期待でき、特にフッ化物洗口は、全国的に幼稚園・小学校に普及してきており高い虫歯予防効果が期待できます。

    3.フッ化物配合歯磨き粉
    フッ化物が配合された⻭磨き粉は毎⽇気軽に使⽤することができますので、初めての⽅にはおすすめです。フッ化物は継続して使⽤することが効果的ですので、できるだけ毎⽇使⽤することを⼼がけましょう。

    【フッ化物の限界】

    上記でフッ化物のメリットをお話しさせて頂きました。ですが残念ながらフッ化物を使用していれば絶対にむし歯にならないというわけではなく、あくまでもむし歯予防にすぎません。

    フッ素の予防効果は
    ★フッ化物歯面塗布 :30~40% (年2~4回程度)
    ★フッ化物洗口:40~50% (永久歯萌出完了)
    ★フッ化物配合歯磨き粉:15~30%(長期間継続使用50%)

    であり、このように決して100%の数字はでません。
    虫歯にならないためには毎日のきちんとした歯磨き、虫歯にならないための食生活です。フッ素はそれらを助けるための1つの処置と考えましょう。

  • “噛む力”が健康をつくる

    皆様こんにちは。
    多摩区にある生田駅前歯科・矯正歯科 歯科助手の佐藤です。
    食事をすると、プラーク中の細菌が糖を利用して酸を作り出します。
    この酸が歯を溶かす事で虫歯になってしまうのですが、この状況を復元するのが”唾液”です。
    唾液の分泌は食べ物の咀嚼回数に大きく左右され、さらに咀嚼の回数は食事の内容によって変化します。
    虫歯を予防するには、物を噛むことによって唾液の分泌を促す事が大切ですが、
    具体的に食事内容と唾液分泌にどのような関係があり、なぜ噛むことが大切なのかお話していきます。

    〈早食いを招く軟らか食と忙しい現代人〉

    カレーライス
    鶏のから揚げ
    ハンバーグ
    ラーメン
    オムライス

    大人も子ども大好きな料理は、家庭での食卓や学校給食に上がる頻度が高いでしょう。
    しかし、こういったメニューは総じて噛み応えのあるものが少ない傾向にあります。
    スーパーなどで試食販売を行う肉加工品は、その場ですぐに買ってもらうため
    「一口で味がわかり、三口で飲み込める軟らかさ」がポイントだという話もあります。

    また、給食の残食を減らすため喫食者が好む献立に偏りやすい傾向があることや、
    栄養バランスに基準はあっても咀嚼回数を考慮する基準は存在しないといったことも課題なのではないでしょうか。
    食生活が自立している大人の場合、自分の好きな食品ばかり選んでしまったり、甘い飲み物の常飲や間食、
    忙しさから食事に充分な時間をかけられず流し込むように食べてしまう事が主な課題と言えるでしょう。

    一口に30回噛むことが推奨されていますが、現代の小学生〜大学生の平均咀嚼回数は10.5回とのことです。

    【よく噛んで食べるために】

    食事をよく噛んで食べるためにはどのような工夫をすれば良いのか
    それは噛まなければ飲み込めないように、取り入れる食材を見直したり、大きさを変えてみることです。

    肉類
    前歯で噛み取れるような骨つき肉や塊肉
    加工度の低いもの
    魚類
    干物
    頭から食べられるししゃもやハタハタ
    野菜果物
    小さく切りすぎない
    皮ごと食べられるものは剥かずに食べる
    根菜やきのこ類の取り入れ

    食べることが日々の楽しみという方はたくさんいらっしゃると思います。
    美味しい食事もバランスの良い食事も、それを食べられる健康な歯があってこそ。
    これからも皆さまのお口の健康を守るためにお手伝いさせていただきます!

  • 歯の着色について

    皆様こんにちは。多摩区にある生田駅前歯科・矯正歯科 歯科衛生士の森本です。
    最近、歯が茶色くなってきた気がする!着色が気になる!と声を掛けてくれる患者さんが少なくありません。
    マスク時代とはいえ、歯の色は気になる方が多いと思います。
    そんな時にオススメなのがパウダークリーニングです!
    パウダークリーニング?と初めて聞く方もいらっしゃると思いますのでご紹介させていただきます。

    <パウダークリーニングとは?>

    パウダークリーニング(別名:当院ではエアフローとも呼んでます)とは、歯科医院で受けることができる歯のクリーニングの一種です。
    専用のパウダーをジェット水流で歯に吹き付けることで、茶渋やタバコのヤニなどの着色汚れを効果的に落とすことができます。
    使用するパウダーは、炭酸水素ナトリウム(重曹)やグリシン(アミノ酸の一種)などの粒子をウォータースプレーで使用しています
    さらにそれだけではありません!
    虫歯や歯周病の原因となる歯にこびりついた細菌の塊であるバイオフィルムも除去することもできますので、予防にも効果的です。
    審美目的、予防目的が主になります。

    [パウダークリーニングはこのような方にオススメです!]

    ・ホワイトニングの効果を維持したい方
    ・タバコのヤニ、茶渋、ワイン、カレーなど様々な場面で着色が起こりやすい。それによって汚れがついてしまった方
    ・矯正中や磨きづらい所がある方
    ・セラミックなどの治療をされている方
    非常に細かなパウダーを使用するため、終わった後はツルツルの歯をご体感いただけます。また細かい粒子な為歯を傷つけずにクリーニングを行うことができます。歯を傷つけないので、一時的ではなく再び汚れのつきにくい歯にもなります。

    [パウダークリーニング禁忌の方]

    使用するパウダーの影響で、重度の呼吸器疾患の方は使用できない場合があります(気管支炎喘息など)。
    ナトリウム摂取に関して制限のある方(高ナトリウム血症、妊娠中、授乳中、腎臓疾患、慢性呼吸疾患及び慢性下痢)。アレルギー体質、腎臓疾患、心臓疾患など。
    パウダークリーニングは自分の歯本来の白さに取り戻すことが出来るのは魅力的です。 ですがかなりの水圧で噴射するため、歯茎や舌に当たるとチクチクする痛みを感じる場合がございます。

    <パウダークリーニングの費用について>

    保険外の自費診療です。
    3,000円(税込3,300円)でご案内しております。
    最近歯の黄ばみやタバコのヤニなど、着色が気になる方は是非パウダークリーニングを使用してみてください!

  • 歯周病について

    皆さまこんにちは。
    多摩区の生田駅前歯科・矯正歯科、歯科助手 佐々木です。
    今日は歯周病についてお話したいと思います。

    〈歯周病は聞いたことがあるけど、どんな病気なの?〉

    最近では歯周病がCMや特集などで取り上げられるようになり、よく耳にするようになったかと思います。
    「歯槽膿漏と何が違うの?」と疑問に持たれる方もいるかもしれないのですが、以前は歯槽膿漏と表現することが多く見られたのですが、現在では歯周病と表現する事となっています。
    しかし、歯槽膿漏という表現が聞き慣れている方もいますので、どちらも使われているわけです。
    歯周病は歯の周囲の組織(骨や歯肉など)がお口の中の細菌が原因により炎症を生じることで破壊される病気のことです。
    つまり歯の汚れ(プラーク)が残っていることにより、歯ぐきが腫れます。進行してくると歯を支える骨が溶け、歯と歯ぐきの境目の溝(歯周ポケット)が深くなります。
    最悪の場合、歯の揺れが強くなり、抜け落ちることがあります。
    又、高血圧や糖尿病と同様に生活習慣病の一つとされており、歯を失う原因の第1位は歯周病です。歯周病を予防、進行を防ぐには汚れを落とす患者さま自身の歯磨きのテクニック、定期的な検診による専門的な治療が不可欠となります。

    【歯周病を防ぐにはどういうケアをしたらいいの?】

    (毎日の口腔ケアが基本!)
    歯周病は細菌感染症の一種なので、歯周病菌の原因となる歯垢・歯石をためこまなければかかりません。
    毎日の口腔ケアを正しい方法で実践することで、プラークフリーな環境が整い、歯周病のリスクも低減します。
    ただ、自分自身のやり方で磨き残しをゼロにできる人はほとんどいないのが現実です。歯磨きに自信のある方でも、歯科医院で歯垢の染め出し検査をすると歯間部などにたくさんのプラークが残っているものです。そこで重要となるのが定期検診・メンテナンスです。
    歯科検診を定期的に受けていると、歯周病の早期発見ができます。
    (歯周炎に移行する前に治療を受けましょう!)
    もうすでに歯周病を発症している人は、できるだけ早く歯周病治療を受けるようにしてください。
    炎症が歯茎だけにとどまっている歯肉炎の段階であれば、まだまだ後戻りができます。それが歯周炎にまで進んでしまうと、歯茎や顎の骨の破壊が始まり、取り返しのつかない状態まで進展します。

    まとめ

    このように、定期検診・メンテナンスを受けることで歯周病を効率良く予防することができます。
    歯周病の重症化を免れるためにも、歯科検診は定期的に受けるようにしましょう。

  • 歯の構造と虫歯について

    こんにちは!

    生田駅前歯科の歯科医師の佐藤礼志です。

    中秋の名月に夢中で月を見てたら、電信柱に体を強打しました。何かに夢中になるとついつい、周りが見えなくなってしまうタイプです。

    さてもう10月半ばになりますね。ちなみに10月は旧暦で神無月と呼びます。

    10月には全国の八百万の神々が出雲大社に集まり、いろいろなことを会議したりするという言い伝えが平安時代にあったそうです。

    だから、島根県・出雲地方では古くから神無月を神在月(かみありづき)と呼んでいます。

    そこでは、人が計り知ることのできない「神事」が話し合われると言われています。

    来年の収穫や人の縁は神事なので、「どこどこの誰と誰を夫婦にしよう」といった相談も行われるみたいです。

    神様が集まるなら、その他の地方は神様が留守になっちゃうの?とおもいますが、その心配はないみたいです。

    というのも、出雲に参集される神様は、山野や河川などに住む「国津神(くにつかみ)」といわれています。だから大体の神社には神様はいるんです。

    さて、前置きがすごーく長くなってしまったため、戻るボタンを押してしまった方もいるかもしれませんが、そろそろ虫歯について、説明していきますね笑

    1.歯の構造について

    2.虫歯の状態について

    3.痛みの原因について

    この順で説明していきます!

    [歯の構造]

    これが模式図になります。

    外側の白い部分がエナメル質

    その内側にあるクリーム色の部分が象牙質

    1番内側の赤い部分は歯髄、よく神経と呼ばれるところです。

    大事なポイントは象牙質と歯髄、ここが痛みを感じるということです。

    エナメル質は痛みを感じません。

    [虫歯の状態について]

    虫歯はその深さから1から4に分類されます。

    英語ではcariesというので、表記するときはC1からC4と表記されます。

    図を用いてみてみましょう!

    [C1]

    虫歯がエナメル質のみに広がっている状態です。黒く見え始めるのはここからで、この状態の時はほとんど痛みを感じません。

    [C2]

    C2は虫歯が象牙質まで広がっている状態です。

    この状態は普段は痛みを感じませんが、冷たいものを飲んだ時や硬いものを噛んだ時、甘いものを食べたときに痛みを感じることがあります。なにかによって誘発されて起こる痛みは誘発痛と呼ばれます。

    [C3]

    C3は虫歯が神経まで広がっている状態を指します。

    ここまでくると非常に強い痛みを感じます。何もしなくてもジンジンと眠れないほどの痛みが認められ、鎮痛剤が効かないこともしばしばです。

    人生で感じる痛みの中でトップレベルだと揶揄されることもあります。

    この痛みを止めるには神経を取るほかない状況になります。

    [C4]

    C4は虫歯が神経を蝕み、神経を腐らせてしまっている状態です。

    神経はもう機能していないため、痛みはありません。

    この状態になってしまうと歯を抜く以外の選択肢がなくなってしまいます。

    虫歯についての説明はここまでです。

    [痛みの原因について]

    さて、読んでいただければわかりますが

    結論です。虫歯は「象牙質」さらには「歯髄」まで達すると、痛みを生じます。

    つまり、痛みを生じるほど虫歯を放置してしまうと、歯を大きく削らないといけなかったり、はたまた、神経を抜かないといけなくなったり取り返しのつかない状態になってしまいます。

    虫歯は痛くなってから処置をして欲しいと考えている方もちらほらいるように感じますが、痛くなる前に処置をした方が良いことと、そもそものお話ですが、最初からない方が良いということも周知の事実です。

    もし、何か不安なことや気になることがあれば、気軽に当院までご連絡くださいね!

  • ナイトガードについて

    皆さまこんにちは。生田駅前歯科・矯正歯科 歯科医師 藤野です。

    今回は初めての投稿なので、簡単に自己紹介させていただきます。
    私の出身は宮城県で、大学時代は福島県で過ごしておりました。趣味は映像鑑賞と読書です。
    休日は美味しいごはん屋さん探しを楽しんでいます。お勧めの作品やお店があれば是非教えてください。
    これからこちらのブログにて皆さまに歯科に関する有益な情報を提供できるように努めてまいりますのでよろしくお願いします。

    朝起きたら歯や顎が痛む感じがあったりしませんか?

    そういった方はもしかしたら寝ている間に歯を食いしばっていたり歯ぎしりをしているかもしれません。
    歯ぎしり、食いしばりをしていると、少しずつ歯が削れてきます。
    歯ぎしり、食いしばりをしている時に歯にかかる負担は、ご自身の体重の2倍以上と言われています。
    体重が50kgの方でも、歯には100kg以上の力が加わっていることになります。
    寝ている間に無意識にこのような強い力が持続的に歯や顎に加わっていると、
    やはり起きた時に歯や顎に不調をきたすことが分かりますね。歯も徐々に削れてきます。
    食いしばりによって、顎、首、肩にかけての筋肉に力が入り、凝りの原因にもなります。

    これを守るのがナイトガードです!

    ナイトガードとは、寝ているときにつけるマウスピースのことです。
    寝ている間の歯ぎしり、食いしばりによる歯や顎への負担を分散して軽減してくれます。
    また、治療をした後の詰め物も守ることができます。
    せっかく治療した歯の詰め物はなるべく長持ちさせたいですよね。
    詰め物も強い力が加わると脱離したり、割れてしまったりすることがあります。
    詰め物を長持ちさせるために定期的なメンテナンスに加えて、ナイトガードも併せてご提案させていただきます。

    使い始めは違和感がありますが、使っていくうちに徐々に慣れてきます!

    ナイトガードは正しく使っていただけないと、変形や破損の原因となります。
    ナイトガードの素材は熱に弱いため、夏場に車内に放置したり、熱湯で洗うと変形します。
    水で洗っていただくか、食器用洗剤で洗っていただくと清潔に保てます。
    臭いが気になる場合は義歯用の洗浄剤もお使いいただけます。
    長く使っていると変形や破損も起こり得るので、治療やメンテナンスで来られた際に一緒にナイトガードの調整もいたします。

    ナイトガードは保険内で作ることができます。

    少しでも気になった方はお気軽にご相談ください。
    季節の変わり目になりますが、皆様体調を崩さず元気に過ごしましょう。
  • 虫歯は再発する?

    こんにちは。
    多摩区の生田駅前歯科・矯正歯科、歯科助手の小山です。
    皆さんは虫歯は1度治療したらおしまいだと思われますか?
    “ここの銀歯は前に治療したから大丈夫” “痛くないし、色も黒くなってないからもう虫歯にはならないでしょ!”  と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
    しかしながら残念なことに虫歯は再発するリスクがあるものといわれています。
    今回は虫歯がなぜ再発してしまうのかご紹介します。

    〈①歯磨きの時の磨き残し〉

    歯磨きは皆さんもちろんしていただいているかと思います。
    しかし、自分では磨けているつもりでも、ご自身の歯ブラシの当て方の癖があったり、歯並びや奥歯など場所によっても歯ブラシを当てにくかったり、自分の歯に合った歯ブラシを選べていなかったりなど、様々な要因によってどうしても磨き残しは出てきてしまうことがあります。

    〈②詰め物や被せ物が合わなくなってきている〉

    1度虫歯治療した歯は、削った部分を埋めるためにプラスチックの樹脂や銀歯、セラミックなど何かで詰め物や被せ物をしています。
    ただ、詰め物や被せ物にも素材によって寿命が異なっていきます。
    ・銀歯やプラスチック…5~10年ほど
    ・セラミックやジルコニア…10年以上
    上記期間はあくまでも一例となりますが、まずは選ぶ素材によって寿命が異なることをまずは知っていただけると幸いです。

    【なぜ詰め物や被せ物は悪くなるのか?】

    詰め物や被せ物にはそれぞれ素材による特性があります。
    まずは当院で主に扱っている素材のメリットとデメリットを一緒に確認してみましょう!

    【セラミック】

    ◎自然の歯に近い見た目
    ◎お皿と同じ陶器の素材のため、汚れがつきにくい
    ◎温度による変形を受けにくい
    △衝撃には弱いので、奥歯や噛む力が強い方だと割れる可能性があ

    【ジルコニア】

    ◎白い見た目なので、目立ちにくい
    ◎セラミックよりも割れにくい素材のため、奥歯や噛む力が強い方にもおすすめ
    ◎温度による変形を受けにくい

    【ゴールド】

    ◎噛むことによって歯に馴染むため、歯との隙間が出来にくい
    ◎割れる心配が1番少ないため、噛み合わせが強い方でも安心
    △金歯のため、見える部分の歯だと目立つ

    【銀歯】

    ◎保険適用のため安価
    △噛む力や温度により変形するため、歯との隙間が出来やすい

    【CADCAM・プラスチック】

    ◎保険適用のため安価
    ◎白い見た目のため銀歯よりは目立ちにくい
    △プラスチックのため汚れや着色がつきやすい
    △温度により変形する場合がある
    △奥歯や噛む力が強い方だと割れる可能性がある

    ◎=メリット
    △=デメリット

    上記のように、素材によって劣化するスピードが速いものとゆっくりなものがあります。
    詰め物や被せ物が変形してしまう原因は主に噛む力と食べ物の温度が影響してきているといわれています。
    変形してしまうことで、ご自身の歯との間に隙間ができ、虫歯菌や汚れが溜まることで虫歯が再発してしまいます。
    ただ、虫歯が再発していても痛みが出ない場合や見た目だけでは判断できないケースもあります。

    ではどうしたらいいの?

    ①定期検診を受ける

    定期検診に来ていただくことで、虫歯のチェックや詰め物の合いがどうか、確認することができます。
    そこで治療ややり変えをした方がいい場合はもちろん治療のご案内もいたします!
    また、合わせてクリーニングを行いますので、普段磨くことが難しい場所の汚れのお掃除もお手伝いいたします!

    ②詰め物や被せ物の素材を変えてみる
    先ほどご紹介したように素材によって劣化を少しでも防ぐことに繋がります。
    虫歯の大きさや噛み合わせなどの状態によっておすすめの素材は異なりますので、お気軽にスタッフにご相談くださいね!

    ③歯ブラシの器具を変えてみる
    歯ブラシってどれを使ったらいいの?というお声をよくいただきます。
    ブラシの大きさや硬さなど様々な種類があって難しいですよね。
    実はこの選び方も人それぞれお口の状態によって異なります。
    また、おすすめなのがフロスや糸ようじなどプラスアルファの器具を使っていただくことです。
    歯ブラシの選び方や使い方が分からない方はお子様から大人の方までお声がけください!
    当院ではご自身での歯をできるだけ長く使っていただきたいと考えております。
    自分の歯で好きなものを好きなだけ食べて、笑って過ごせることってとても素敵ですよね!
    その他歯に関して不安なこと聞きたいことなどありましたらご相談ください。

     

    生田駅前歯科・矯正歯科 歯科助手 小山

  • 子どもの虫歯予防

    こんにちは。
    多摩区の生田駅前歯科・矯正歯科、歯科助手の佐藤です。
    子どもを虫歯にさせたくない。
    歯を大切にする習慣をつけてほしい。
    子育て中の親御さんで、このように感じていらっしゃる方は多いのではないかと思います。
    今回は乳幼児期からの虫歯予防についてお話していきます。

    虫歯ができやすい最初の1年

    生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌がありません。そこから少しずつ増えてくるのですが、虫歯菌の感染が起こりやすい最初の時期というのが「1歳半〜2歳半の1年間」と言われています。これは形が複雑な奥歯が生えてくる時期であり、虫歯菌の棲家が増えてくることを意味しています。少しずつ食べられる食品が増えてきて、この頃に市販の甘いお菓子を初めて口にする子も多いかもしれません。

    【気をつけたい習慣・身につけたい習慣】

    ①ダラダラ食べをしない
    食べ物が入った口の中は酸性に傾き、少しずつ歯が溶け始めます(脱灰という現象)。食事と食事の間に何度もおやつを口にする習慣があると、口内が常に脱灰の状態になるため虫歯になりやすいです。食後はできるだけ毎食歯を磨き、おやつは時間を決めてメリハリをつけましょう。
    ②コップや食具は専用のものを使う
    洗い物の手間を考えると、スプーンやコップはつい共用してしまいがちです。大人の口内には子どもの何倍もの虫歯菌が潜んでいますので専用のものを用意しましょう。離乳食もできる限り大人がフーフーして冷ますよりも自然に冷ましたものをあげられると良いですね。
    ③仕上げ磨きを行う
    前歯が生え始めたら仕上げ磨きを行いましょう。はじめはやさしくガーゼ磨きから行い、月齢にあった歯ブラシに移行させます。歯ブラシを嫌がる子には、ぬいぐるみを使ったりごっこ遊びを取り入れて歯磨きの時間が楽しくなる工夫をしましょう。6歳頃になると永久歯が生え始めるので、一生使う大切な歯を守るためにも定期的にきちんと磨けているかチェックすることが大切です。9〜10歳までは仕上げ磨きをしてあげることが望ましいとされています。
    ④フッ素を活用する
    フッ素とは天然ミネラルのひとつで、食品にも広く含まれています。フッ素を歯に塗ることで虫歯の予防効果が期待できるため、家庭ではフッ素入りの歯磨き粉を使用するのが手軽でおすすめです。フッ素は水に溶けやすいため、歯ブラシは濡らさずに使用します。ブクブクうがいの水も少量にとどめると効果的です。

     

    子どもの歯は日々成長します。その成長に合わせた適切なケアを行って「虫歯ゼロ」を目指していきましょう!

     

    生田駅前歯科・矯正歯科 歯科助手 佐藤

  • 「口が臭い」は自分で防げる!毎日できる簡単なことだった

    こんにちは。
    多摩区の生田駅前歯科・矯正歯科、歯科衛生士の篠原です。

    【結論】

    ①正しい歯磨きの仕方を身につける
    ②舌を磨く
    ③よく噛んで食べる
    ④定期検診にいく
    ⑤入れ歯の人は入れ歯を洗う

    (下に詳しく解説あります)

    口臭があるのはあなたの口からの助けて!のサイン
    口臭を防ぐことは、今後あなたを痛みや食事の際の不快感によるストレス、金銭面での不安から守ることに繋がるのです

    心当たりありませんか?
    ◦ ベロで触って歯がヌルヌルする
    ◦ 歯磨きする時に血が出る
    それをほっといて起こりゆる嫌なこと
    ↓  ↓  ↓  ↓
    口臭により家族や職場の人などとコミュニケーションがうまく取れない
    ・歯が痛くて寝れない
    ・仕事に集中できない
    ・1歯の治療で6回くらい通うことになる(虫歯により根の治療になった場合)
    ・歯を抜くことになって入れ歯になる
    ・治療費が高くなる
    ・噛みづらくて美味しくご飯が食べれない

    口臭や歯の痛み、悩みによって
    人間関係、食事、睡眠、又は金銭面の問題など、生活のストレスになって本当に嫌だ!!ってなる前に今できることを一緒に考えていきましょう!

    あなたの歯磨きチェックリスト
    12点満点中あなたは何点かな?
    ◦ 1日に2回以上歯を磨いている
    ◦ 1回の歯磨きは2分以上の時間をかけている
    ◦ 歯ブラシ細かく動かして1-2歯ずつ磨いている
    ◦ 力を入れず、優しい力で磨いている
    ◦ 歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先が当たるように角度をつけて磨いている
    ◦ フッ素入りの歯磨き粉を使っている
    ◦ 歯並びが悪いところは磨き方を工夫している
    ◦ 歯磨きをした後ゆすいでいない、又は、少量の水で軽くゆすぐ程度にしている
    ◦ 歯磨きをした後2時間は飲食をしていない
    ◦ 歯ブラシを月に1回新しいものに変えている(歯ブラシの毛先が広がっていない)
    ◦ フロス(歯と歯の間に隙間がある人は歯間ブラシ)を使っている
    ◦ 舌を磨いている

    12点満点中、1点だった人も2点だった人も大丈夫!一つでもできていたら素晴らしい!それはこれからも続けましょうね!
    そして簡単で出来そうなことをひとつずつチャレンジしてみませんか?
    一日に1個新しいことに挑戦してみよう!

    【結論の解説】

    ①正しい歯磨きの仕方を身につける
    理由:プラーク(歯垢)、歯石の沈着、虫歯、歯周病があると臭くなるから

    ※プラークは細菌の塊です。正しい歯磨きで落とすことができます。
    プラークは、虫歯の原因です。
    プラークが蓄積されて固まったものが歯石です。
    歯石は歯周病の原因です。
    つまり、プラークを落とせば虫歯、歯周病、口臭の予防に繋がるのです。

    ②舌を磨く
    理由:舌苔(舌に付着する細菌の塊)があると臭くなるから
    舌の表面に白っぽいものありませんか?
    それは舌苔です。特に舌の奥の方に厚く付着します。
    方法は簡単!
    舌ブラシ(歯ブラシでもOK)で、舌の奥から手前に掻き出すように磨いてあげてください。

    ③よく噛んで食べる
    理由:口の中が乾燥すると臭くなるから
    よく噛んで唾液を出そう

    ④定期検診にいく
    理由:
    1)自分の口臭の原因が分かるから
    2)自分に合った歯磨きの仕方が分かるから

    歯ブラシ頑張ってるのに口臭がなかなか良くならない…という人は、私たちに相談してみてください。
    あなたの頑張るところと、私たちプロに任せるところを分担することで改善できます!

    プラークの付着部位によって歯ブラシのみでの清掃では限界があります。
    また、プラークがかたまり歯石になると、歯ブラシだけで落とすのは難しいです。

    口の中の状態や環境は一人ひとり違うので、自分に合ったケアを私たちと一緒に考えてみませんか?

    定期検診の期間は大体3-6ヶ月に一回です。
    期間はあなたの口の中の状況によって異なります。
    治療が必要な歯がある場合はその治療が終わった後、また治療が必要な歯ができないように今ある健康な歯を守っていくために定期検診に来てくださいね☺

    ⑤入れ歯を洗う(入れ歯を使っている人)
    理由:プラスチックの部分にプラークがついて臭くなるから

    お手入れは簡単!
    1)入れ歯を外す時に、入れ歯用のブラシ(なければ歯ブラシでOK)で磨いてあげる
    2)水に浸した容器に保存
    それでもニオイが気になるときは、ポリテントなどの入れ歯洗浄剤につけてあげる

    \他にもこんな口臭の原因があるよ/
    ◯生理的口臭
    朝起きた時、お腹が空いているとき、緊張するときなど誰にでもある臭いのこと。

    唾液の分泌が減っていて、細菌が増えているため、食事や水分補給や歯磨きで改善できる。

    他にも、女性のホルモンバランスの変化に伴う口臭、乳幼児期、学童期、思春期、成人期、老年期、年代固有の臭気もある。

    ◯飲食物による口臭
    ニンニク、ネギ、酒、タバコなど一時的なもので時間と共に臭いもなくなる。

    ◯全身性の病的口臭
    鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などがある。

    最後まで読んでいただきありがとうございます。︎
    自分の口の中の状況も知りたい、相談したい、という方はどんな小さいことでも構いません。
    あなたの口の健康を守るお手伝いします!
    気軽に来てくださいね♪

    それでは、ごきげんよう。

    生田駅前歯科・矯正歯科
    歯科衛生士 篠原充里

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